過払金戻りますのCMの実態

なぜか最近TVでもラジオでも法律事務所のCMを目にしたり耳にしたりしませんか?

消費者金融のCMも多くする時期と全くなくなる時期があるみたいですがあまりに多くのCMが流れるので意識に残りますよね。

借金をしてる人は毎月の返済に追われ精神的に切羽詰まることも多いでしょう。

私も20代前半で借金を作った経験があります。あの頃は精神的にきつかったのを覚えています。精神的苦痛と利息から逃れたい一心でいろいろな情報を収集しました。その頃の情報でたどりついた結論は2つです。1つ目は任意整理。2つ目は自己破産です。この2つの違いについて説明します。

 

まず先に自己破産からです。

 

自己破産とは経済的に立ち行かなくなった方が、裁判所に申立てを行って財産を清算する手続をいいます。 この表れとして、破産法では、免責手続が定められており、裁判所から免責許可決定が得られれば、借金をゼロにし、返済する義務を免れることができます。ただ、その行為に対する代償は大きいです。

本人名義の不動産(マンション、土地、家屋)や本人名義の自動車やバイクは処分の対象となります。

また、高額な貴金属類や美術品、骨董品など、値打ちのあるものは換価処分となるでしょう。
ほかにも、生命保険の解約払戻金が20万円以上のものや、退職金の見込み額の1/8は換価処分の対象となります。

そして何よりも、社会的信用を失うことは大きいでしょう。

借りたお金を返さないということは、債権者にしてみたら「信用できない人間」ということです。
信用情報機関には自己破産をしたという事実が10年間は残りますし、その間の借金やローンはもちろん利用することができません。

 

次に私もした任意整理について説明します。

 

任意整理とは取引開始時にさかのぼって利息制限法の上限金利(15~20%)に金利を引き下げて再計算すること(引き直し計算)により借金を減額した上で原則として金利をカットし、元本のみを3年程度の分割で返済する内容の和解を貸金業者と結び、以後この和解内容に従って返済を続けることで、借金を整理する手続きです。一見楽になるような気がしますが実際は違います。自己破産と同様に社会的信用を失うことになるので「クレジットカードを作る」ことや「分割払いをする」などは出来なくなります。私が調べたところによるとクレジット会社によって規定は違いますが5年くらいは作れません。私の経験では信用が回復するのに時間がかかりました。

 

以上の知識も踏まえた状態で本題です。

 

私もラジオでよく聞く過払金戻りますです。司法書士の方も出てきて私も経験があります。安心してくださいって言ってますよね?切羽詰まった状態の人が聞くと「これだっ‼️」って思いますね。過去の自分でもそう思います。実はここに落とし穴があります。

 

よーくCMを聞いてください!

 

「クレジットカードが作れなくなるイメージがあります」

「大丈夫です。完済後なら問題ないです」

 

「完済後?」

 

そうです。

完済してない状態で過払金を取り戻す行為をすると「信用」がなくなります。でも、よく聞かないと聞こえてきません。切羽詰まった状態の人なら尚更です。

 

怖くないですか?

 

少しでも楽になりたい気持ちはよーくわかりますが目先の欲に惑わされてはだめです。失う物が大き過ぎる‼️

 

このようなCMが増えるということは世の中に困っている人が増えたということですね。

 

情報過多な時代なので個人の情報を見極める力が試される世の中になってる気がします。

 

皆さん‼️気をつけてくださいね‼️